(完)嘘で溢れた恋に涙する

すくっと立ち上がって階段を数段降りた。


陸玖は慌てて立ち上がって私を追いかけようとするがそれを止める。


下から陸玖の顔を見上げる。


「私と陸玖の距離、目で見たら大したことないけどさやっぱり大きいんだよ。

ここには加害者と被害者って変えられない大きな障害があるんだよ」


陸玖の表情はここからはよく見えなかった。


だけど、言った。


私は陸玖と一緒に居るべきじゃない。


自分の気持ちを優先しちゃダメだ。


陸玖は私以外の人と一緒に居る方が必ず幸せになれるから。



「ごめん気持ちには答えられないよ。
陸玖の傍は私には重すぎる」



きっとこれは陸玖のいっときの思い込みだから。


きっとすぐに勘違いだって気づくから。


私は自分の気持ち押し殺すなんて慣れてるから。



だけど上から聞こえたのは予想外の返しだった。



「そんな簡単に諦めるかよ」



やっとここからでも見えた陸玖の顔は状況に合わずふっきれたような表情をしてた。



「うざいかもしんねえけど、俺は追いかけるから。
お前のこと」