(完)嘘で溢れた恋に涙する

ダメな理由は2つある。


まず私たちが良くても、世間が許さない。


何より陸玖の家族が浮かばれない。


それに未だに私たちのことをネットで叩いたり、中傷したりする人たちは私たちが付き合ったことがわかったらどうするだろう。


きっと面白おかしく書き立てて騒ぎ始めるだろう。


標的は私だけじゃなくて、もちろん陸玖も、そして私たちの近くにいる人たちもだ。


さすがにもう耐えれる気がしない。


あの悪意の塊にもう出会いたくはない。



そして何よりも私が傷つくのが怖いからだ。


今の陸玖の言葉に嘘はないとは思う。


あの真剣な顔はさすがに私を騙しているとは思えない。


だけど絶対じゃない。


たとえ数パーセントでも私は陸玖を疑っているんだ。


それで私も好きだなんて言えるはずがないし、もしもその数パーセントの可能性が当たったら私はきっと壊れてしまう。



陸玖に好きだと伝えることはそれほど重くて、怖いことなんだ。