(完)嘘で溢れた恋に涙する

次の日朝から優也が家まで迎えにきてくれて一緒に学校に登校した。


足取りは軽やかで、久しぶりの外の空気が気持ちよかった。


数分歩くと学校に着き、教室のドアを開けた。


ドアを開けるのは怖かったけれど、勇気を出して手を引いた。


途端に、わっとクラスメイトたちが駆け寄ってきて俺を囲んだ。


「久しぶりだな!」


〈不正受給者〉



仲の良い男子の明るい声についてきたのは昨日優也と話した時に聞こえた暗い声だった。


「え?」


聞き返したが、周りがガヤガヤと騒がしいせいでその声は聞こえていないみたいだ。


「陸玖、元気だった?」


〈社会の害悪〉




「みんなお前が来るの待ってたぞー」


〈お前も死ねよ〉




「は?…なんだよこれ、どうなってんの」


震える声でつぶやくが誰にも届かない。


次から次にあの日見た掲示板に書き込まれていた誹謗中傷が聞こえてくる。



「陸玖どうした?」


〈お前のことなんてどうでもいい〉



隣にいた優也の心配そうな表情にあの声が被さる。



〈卑怯者〉


〈加害者の社長かわいそう〜〉


〈お前が死ねばいいのに〉



四方から休む暇なく俺にぶつかる心無い言葉たち。


やめろ、やめろ。


なんなんだよ。



なんで俺をそんな目で見る?


なんで俺のことをそんな風にいう?