(完)嘘で溢れた恋に涙する

そう決意して、優也が差し伸べてくれている手を掴み立ち上がろうとした時だった。


〈死んで当然〉


そんな暗い声がどこかで聞こえた。


「え…」


思わず声が漏れるが、優也もばあちゃんも気づいていないのか何も言わず、2人で話している。


空耳かと判断してその時は気にしなかった。




これが最後の地獄の始まりだった。


人と関わることが大好きだった俺が、誰も信用できなくなってしまうという地獄の。




優也はしばらく俺の家にいてくれて、会ってなかった時間を埋めるように話し込んだ。


学校のみんなも、サッカーのみんなも俺のことを待っていると教えてくれた。


そしてもう一度学校に来てみないかと誘ってくれた。


優也と仲直りをできた俺はそれに応えたいと思っていた。


学校に行きたいと強く思っていた。



優也が帰った後、それをばあちゃんに伝えると喜んでくれた。



その日の夜は次の日の久しぶりの学校が楽しみでなかなか眠りにつくことができなかった。