(完)嘘で溢れた恋に涙する

そんな俺を救ってくれたのは周りの人達の存在だった。


サッカークラブのチームメイト、学校のクラスメイトは俺が一切反応をしないにもかかわらず、毎日俺のところへ誰かが必ずきてくれた。


サッカークラブの監督や、学校の担任の先生、保護者さんたちも静かに俺を見守っていてくれた。



そして、何より優也が一番にそばにいてくれた。


涙が乾き切ってしまい泣くこともできなくなっていた俺の代わりに優也は何度も泣いてくれた。


犯人の男には俺以上に怒ってくれた。


いつも穏やかな優也があそこまで怒りをあらわにするのは初めて見た。


「陸玖は絶対に1人にはならない」


毎日俺にそう言ってくれた。


それは壊れかけていた俺の心をなんとか修正し、元に戻すまでは行かなくても、心が完全に壊れてしまうのを防いでくれた。


1人じゃない、1人にはならない。


その言葉が俺を勇気付けてくれた。


傷だらけだった俺を救い出してくれた。