(完)嘘で溢れた恋に涙する

優しい凛花ちゃんはそこまでは言わなかった。



でもきっと言いたかったはず。



燃え盛るような瞳はこう叫んでいたから。



「お前なんか死ねばいい」って。



ごめんね、凛花ちゃん。



身の程もわきまえず、貴方のような強い人を守ってあげるような顔してずっと貴方のそばにいた私は大罪人だ。




昔、前の学校に通っていた時、クラスのある女子が漫画というものを持ってきた。



親に内緒で親戚から借りてきたというその漫画にみんな興味を持ち一日中取り合いになっていた。



私ももちろん興味を持って、その子に借りて家に持ち帰って読んでみた。



2、3巻あったその漫画は題名は覚えていないけど、その中のあるセリフがはっきりと頭に残っている。



主人公の少年が友達に向かっていうセリフだ。




『死ぬことは償いにはならない』というものだ。




子供ながらにそのセリフに強く惹かれ、漫画って面白いなと純粋に感じた。



その後漫画はお父さんに見つかり、そんなもの読むなと怒鳴られ続きは全く知らないけれど。





だけど、今になって思うのだ。



あんなセリフは幻想で、綺麗事だと。



誰かを本気で憎んだ人はきっとなによりも相手の死を望むだろう。



むしろそれ以外に何を求めるんだろうか。



私が何をしたって彼等はお父さんのことも私のことも許さない。