(完)嘘で溢れた恋に涙する

そして、あの後何があったのか、どうして私がこんな大怪我を負って意識を失っていたのかを知った。



窓から飛び降りた私がどうして助かったのかも聞いた。



飛び降りた私は真下の大きな木の幹に偶然にも引っかかったらしい。



尖った枝で頭を思いっきり切ったり、木から地面に落下した時に頭や手足を打ち付けて打撲はして、意識をしばらく失いはしたものの、命に別状はないという診断だったらしい。



まあ、実際のところ、私は最後のこの話はほとんど頭に入ってきていなかった。



ハサミを振り回し、クラスメイトたちを恐怖に陥れた。



その事実は私を困惑させ、絶望させた。



信じられなかった。



この私が、生まれてこのかた温厚な性格だと言われて育ってきた私がそんな恐ろしいことをしでかすなんて。



何かの間違いだとも思った。



だけど、この怪我たちや先生の真剣な表情はそれが事実であることを示していた。



勝てなかったのだ。



心の奥底にあった本能に、理性は勝てなかった。



どうして、どうしてなの?



お父さんと同じじゃないか。



本能に従って、人を2人殺したお父さんと全く一緒じゃないか。