(完)嘘で溢れた恋に涙する

【7月10日(水) 18時03分】



しばらくそれを見つめ、目をこすってからそれを見直しても変わらずその日付を示していた。



思わず嘘でしょと口を動かしてしまって、はっと口を覆った。



しかし、恥ずかしさから辺りを見渡しても誰も気づいていないのを知って、声が出ないことを思い出す。



なかなか慣れない、声を失うっていうのは。



しかし、この日付が本当ならたぶんあの日から約1ヶ月が過ぎている。



梅雨から初夏へと移り変わってしまった。



私はそんな長い間寝ていたのか。



愕然とする。