(完)嘘で溢れた恋に涙する

次の日、お祖父ちゃんに連れられて転入する小学校へ手続きに行った。




徒歩5分で到着するまで、初めてその土地の景色を真剣に見つめたけれど、びっくりするほど何もなかった。



今考えてみると、あの土地はそれまで住んでいた土地とさえ比べなければ、それなりの都会だった。




だけど、大都会しか知らない私にとっては本当に未知の世界だったし、そこで生活できるのかと疑問に思ったほどだった。




小学校は異様に敷地が広くて、グラウンドも、プールもこんな広さが必要かと突っ込みたくなるほど広かった。




「もうこんなに広くても、通う小学生がだんだん減っているから意味はないんだよなあ」




お祖父ちゃんは私の心を読んだようにそう言っていた。




職員室には、数名の先生がいて、それぞれの仕事をしていた。



私とお祖父ちゃんは応対室に案内されて、白髪の混じったおじさんと若い女の人と向かい合った。



女の人の方が私の担任となる先生らしい。




人見知りなりに勇気を出して、自分から挨拶をして頭を下げた。




ニコッと微笑んでくれて安心したのを覚えている。