(完)嘘で溢れた恋に涙する

お母さんに向けて書かれた、優しい言葉たちがなんだか私の心にも沁みてすごく泣きたくなった。



すると、急にドアが開いて、お祖母ちゃんが顔をのぞかせた。




慌てて空き缶の蓋を無理やり閉めようとしたけれどなかなか位置が定まらなくて、また中身がベッドの上に溢れてしまった。




お祖母ちゃんは笑いながら近づいてきて、一緒にそれを拾ってくれた。




拾い集めたところで、お祖母ちゃんはそれの正体に気づいたようだった。



「あら、これ懐かしいわね」




「お祖母ちゃん知ってるの?」




「ええ。昔ね、あの子がこれを必死で隠そうとするからどうしても何なのか知りたくなっちゃって、問い詰めたの
今となっては酷いことしたなって思うんだけどね
あの子はいつも言ってたわ、これは自分を支えてくれるって
自分はこの人たちに必要されていたんだって思えたらすごく励まされるって」





「お守りみたいなものだったんだね」




「そうねえ、人に好かれることって何よりも嬉しいことだものね」




お祖母ちゃんはニコニコと笑いながらそう話してくれた。