(完)嘘で溢れた恋に涙する

それまでで一番の笑い声が教室に響いた。



「あはは、友達ですって」




「お腹痛くなってきたわ」


は?


なぜ笑われるの?



知らない間に口をポカーンと開けていた私に、1人の女子が腕を組んだまま近寄ってきた。



一番の友達だと思っていた子だった。




「友達?笑わせないで。私たちみんなあんたのことなんて大っ嫌いだったから。
いつも偉そうにお父さんの権力振りかざして自慢しかしない。
今のあんたなんて興味もないわ。
さっさと出て行きなさいよ」




冷たい声でそう言い切った彼女は初めて見る表情をしていた。



その時気付いた。




信じていたものは全て嘘だった。




お父さんも学校のみんなも私のことなんて見てなかったんだ。




私は立っていることができなくなって、ズルズルと座り込んで床を見つめていた。




もう誰も私を笑わなかった、その代わりに汚いものを見るように私を見ていた。





「ふふ」



沈黙の中、1人私を嘲笑うように見たのはいつも一匹狼で誰ともつるまず、学年で一番の秀才だった女子だった。




「"あんな事件"ね」




力なくそう呟いたその子の方を見るとみんなもその子に注目していた。



「あんた自分は何も悪くないと思ってるわよね
じゃああんた、お父さんの愛人の存在知ってた?
どうして家に帰ってこないんだろうって思ったことある?
あんたのお父さんが事故を起こさない未来もたしかにあったのに、そうはならなかった。
それはあんたのお父さんだけのせいじゃない。
自分さえよければそれでよかったあんたのせいよ。
これまでの自分の行いを反省して、改めない限り、あんたはどこに行っても責められ続けるわよ」