だが、足がすくんだでいるのか一向に歩こうとしない真希
「早く」
少し、急かしてみることにした
でも、声は自分でも驚く程に優しかった
「真希!」
後ろで巻を呼ぶ声が聞こえる
その時、表情がこわばったことに気づいた俺は
「大丈夫」
と言った
それが嬉しかったのか、少し嬉しそうに
「う、うん」
と、応えた
本人は無自覚だと思うけど、