「うんっ」
俺の大好き真希
初めて好きになって初めて手を繋いで
俺の初めては全部、お前からだったんだ
「治療室入ります」
握っていた手を離される
「りゅうじっ」
それがどこか寂しくて
目から涙が零れる
スローモーションのように閉まる扉
その隙間から見えた真希の顔は、


泣いていた