私は思いきって自分の気持ちを素直に話すことにした。
「あのね、私の中で佐々木くんと別れたことより、金沢くんと最後に話したことの方が強く印象に残っていたの」
「えっ?」
「正直、別れて数日は落ち込んだけど、そのあと佐々木くんのことを思い出すことはなかった。でも、金沢くんのことは何度も思い出していたの。今回の同窓会だって、金沢くんに会えたらいいなと思って参加した訳だし」
金沢くんに視線を向けると心なしか顔が赤い気がした。
「あのさ、そんなこと言われたら都合よく解釈してしまうんだけど」
そう言って一歩後ろへ下がり私と少し距離を取る。
さっき胸がザワザワした理由や、金沢くんの左手に指輪がなくてホッとしたのはなぜなのか。
自分の中に芽生えた“ある”感情の答えはもう出ている。
こんなチャンスは二度とないかも知れないし、後悔だけはしたくない。
「たぶんその解釈であってる、と思うよ」
「マジで?ちょっと待って。今、混乱してるから」
金沢くんは手で口元を覆う。
その仕草が可愛くて頬が緩んでいたら金沢くんはジロッと私を見る。
「浮かれて勘違いしたくないなら聞くけど、赤木は俺のこと好きなの?」
改めて聞かれると恥ずかしいけど、金沢くんは自分の気持ちを私に伝えてくれた。
次は私の番だ。
「えっと、はい。好き……です」
緊張して声が震え、俯き気味に答えた。



