幼馴染の彼~あの日の約束~

「あのさ、これ・・・」

 ゴソゴソと何かを取り出すと、小さな箱を渡された。

「え?」


「プレゼント」

 照れくさそうに、笑う。
 片桐くんも私と同じ27歳で、真子と高校からの同級生。智弥とはまた違った、なかなかのイケメン。

「いいんですか?ありがとう」

 開けると、星をモチーフにした可愛らしいイヤリングだった。

「わぁ、かわいい」

「前に星が好きだって言ってたから、気に入ってもらえると嬉しいんだけど」