幼馴染の彼~あの日の約束~

 木曜日の夜、今度は実家から電話がくる。
 内容はもちろん、私の誕生日のことだった。

「今度の土曜日来るでしょ?何が食べたい?」


「あー、ごめん。その話、もう少し先延ばしでもいい?」


「え!?もしかして一緒にお祝いしてくれる人でもできたの!?」


 一体、何を期待しているのだろう・・・

「真子たちがお祝いしてくれるって。その時にケーキ食べないといけないから、立て続けに食べるのは正直つらいし」

 立て続けにってあんた・・・ケーキってそういうものじゃないでしょ!と愚痴られ、挙句の果てに

「27になろうとしてるのに、いつまでも女友達とお祝いっていうのもなんだかねぇ・・・まぁ、ありがたいけどね」


 27になるのに、いまだに実家で家族とお祝いっていうのもなんだかねぇ・・・と心の中で突っ込みを入れたのは
いうまでもない。