雑用係の会議は図書室で行われた。

理由は簡単。

本好きの、いわゆる地味子ちゃんたちのための係だからだ。


メンバーは女子5人、男子2人の計7人。
舞台に上がることを許されなかった、あるいは自ら拒んだ者の集まり。

話を進めようとしても誰も進行係を買って出ない。
しまいには、図書室の本を借りて読み始めてしまった。


1日目はこんな感じでなんとなく自然解散。



さすがに危機を感じた私は2日目の会議で、仕方なく進行係を引き受けた。

私も含めこういう子たちは一度始まると集中し、物事のはかどりが良い。



お茶だしは当番制にしよう。

衣装は早めに採寸しよう。

脚本の見直しは文章力のある図書委員に任せよう。


そういうときちんと自分の仕事を覚え、理解し、取り組んでくれた。

私でも人を動かせるんだなぁなんて今更付けてもしょうがない自信を付けた。