結局たっくんには会えずじまい。
結婚も出来たし、たっくん探しも辞めようかな。
そして結婚式も終わり皆は帰った。
「あこ。俺、アメリカに行くことになったんだ。」
急な話でついていけない、どういう事?!
「俺、心臓の手術しに行く事になったんだ。アメリカにな。」
「アメリカって、しばらく会えないってことなの?」
「あぁ。そうかもな。五年くらいは会えないかも。大丈夫だよ。生きて帰ってくるから」
「そんな…。その間私はどうしたら良いの?」
「学校に通うんだ。そして俺の変わりに卒業してほしい。」
「無理だよ…!私だってもしかしたら死ぬかもしれないんだよ!?お医者さんが病気を隠しててるかもしれない。」
「…俺は…もう長くない…。これだけは知っててほしい。」
「え…。そんな事言わないで。」
「俺とお前は同じ病気何だ。だからお前もそのうちアメリカに来ることになる。」
「…私もなの?」そんなこと言われて私は言葉が出ない。
「もしかしたらその間にお前が死ぬかもしれない。それに…お腹に命が宿ってるし、連れていくわけにも行かないし。」
え!お腹に赤ちゃんが居るの??誰の?
絶対元気の子供だけど、まさかとは思わなかったな。
だってお腹も膨れてないし。