今朝起きてみると元気君の病室が妙に騒がしい。
何だろうと訪問してみた。
コンコン
「あの。何か会ったんですか?私は隣の部屋の者ですけど…。」
すると泣いている元気君のお母さんらしき人が来た。
「あなたがあこちゃん?いつも元気から話は聞いてたわ。どうぞ…入って。」
「はい。ありがとうございます。」
そして私は元気君の所へ向かった。目の前の光景には…。
手術跡の残る、青白い顔のした元気君の姿があった…。
「元気は、最後まであなたの事を思っていたわ。俺が生きてるとあこがダメになるって。好きだけど、俺は死ぬのがあこへの償い何だって。元気は…あこちゃんのおかげで変わったの。元はといえば私達のせいでヤンキーになったけど…。あこちゃんが居ると、いつもだんだん態度が変わっていくの。少しずつあなたに心を開いて居たようで。私達にも心を開くようになったわ。ありがとう。あこちゃん。あなたのおかげよ。この事は一生忘れない。いつか必ず返すわ。」
私は知らなかった。元気君が私を好きだった何て。
私も少し好きになってたの。酷いよね?たっくんが居るのに。
あーあ。思いを伝えられずに行っちゃった…。
「つまり…自殺って事ですよね…。すみませんて。私のせいで…。大事な息子さんをこんなふうにさせちゃって…。私、情けないです。人に罪を背負わせて死なせちゃって…。いつか必ずこの事は償いますのでどうか許してください…。」
私は泣きながら土下座をした。
許してくれないのは重々承知している。人の命を奪ったんだもん。