『みっちゃん…。あっちゃん…僕たちの事忘れちゃうかもしれないって…。』たっくん。
『え?おねぇたん。あたしの事、忘れちゃうのぉ?』
『そう。全部僕の性だ…。僕があっちゃんを急がさせなければ、こんなことにはならなかったのに。』たっくんの性じゃないよ。
『たっくんは悪くないよ。運転手さんがわるいんだもぉん。』
『みっちゃん…。ありがとうー。』そういってたっくんはあたしの頭を撫でる。
暖かい…。これが人の温かみ何だ。
その後お姉ちゃんはあたしが幼稚園に行ってる間に目を覚ました。
共川真由美先生から聞いたときは嬉しくて嬉しくて泣いてしまった。
でもお姉ちゃんは脳に病気を患ってしまった。
「急性記憶喪失症候群」
急性記憶喪失症候群とは、何らかの事の発展で、記憶を無くしてしまう病気。
全部が全部思い出せる訳では無い。
パズルのように少しずつ思い出して行く。
しかしどうしても思い出せない場合は、今のあこのように入院し、治療しながら記憶を取り戻すしか無い。