あこSide
『あ、ちゃ、ん…。ご、んね。』たっくん?
『ぼ、くの、いで。こ、なに、なっ…て』何?何のこと?
『あこー。僕のこと、忘れないで。お願いだから。』あー。そういうこと。
『た、くん?ど、したの?な、かないで?』そうだよ。結局は私の不注意だったんだもん。
『あ、こ?目、覚ましたの?それに、今、僕のことを…』ニコッと微笑む。
『私はへーきだよ!あれ?そこの女の人、だれ?』夢の中では今の私なのに…。お母さんだよ。思い出して!と昔の私に問い掛ける。
『あ、こ?お母さんの事、忘れたの?』たっくんは苦しそうに言う。ごめんね。たっくん。
『え?あなただれ?てか私のお母さん何だあ!よろしくお願いします。』ペコリと頭を下げる。
『あこさん。そこに居る子は分かりますか?』するとニコッと満面の笑み。
『みこ!田中みこ!私の妹!そして親友!』
『それではお母さんの隣の人は?』
『…だれ?たっくん。みこ。誰だっけ?』
『『…あっちゃんのお父さん。』』
その後私はまたもやズキッと痛めて目を覚ました。