「余命は3ヶ月…頑張っても1年しかもたないでしょう…」
そういわれた瞬間目の前の世界の色が無くなったように見えた。
先生がなにか言ってるけど全然分からないよ。
悪性脳腫瘍?余命三ヶ月?何それ 
「先生?嘘はダメですよ!私そういう人嫌いです」
そういって私は逃走した。
病院の入口を走った。先生達は来ない。
もっと、もっと速く、走れ、走れ。
どのくらい走ったのか分からないくらい走った。
時間もそうとう経っているのだろうか。
太陽がジリジリと立っていたのに、夕焼けが出ている。
名雪をも置いていって逃げた私は最低だと自分でも思う。
もう、、顔を合わせる顔も無いよ…。
そしてこの日から1年後。
私は抗がん剤の治療を頑張ったが、10月20日に容態が悪化し亡くなった。
よく晴れて夏みたいに暖かい日だった。
最後に見た名雪の顔は、眩しく泣き笑いしていた。