「は?ふざけんな。お前、私がどんだけ辛かったか、しってんのか?おい。答えろよ!!!」
ドン!ゴン!
私は土下座をしているくそ男の横の壁を二回蹴りながら叫んだ。もちろん靴を履いて壁に穴が開かない程度に。
コッコッコッコッ!
「あこ!大丈夫?!」
「うん!後は頼んだ!皆!」
すると皆はうんと頷き、くそ男に向き直した。
「おいてめぇ。良く浮気しといてそんな事言えんな?」
「あこは…あこは!今まで散々つらい思いをしてんだよ!」
「それなのに、また傷つけるの?そんなの、あこが辛いし、あこがかわいそうだよ!」
「あこも私達も、おめぇみたいなやつが一番嫌いなんだよ!わかったら、今すぐ消えろ!」
くそ男は私達を一度睨みつけて来たが、自分がしたことを思い出したのか小さな声で、ごめんと言ってどこかへさっていった。