それは、美雪からのお手紙だった。 
表には、田中あこ様へと書かれていて、その下に、最後の願い事と書かれている。
裏には美雪の名前が書かれている。
私は一瞬、手紙を開けようか迷った。
これが…ほんとに最後のお別れになるかもしれない。 
そう思うと私は開けたくないという気持ちになる。
お別れしたくない…。私は絶対嫌だ!
ピリリリリリリリリ!
『もしもし?あこ?美雪から手紙来た?』
「うん。今さっき来たよ~!」
『私は読んだんだけど、あこのことだから読んでないんだろうな。って思って。』
「良く分かったね。だってお別れ見たいで嫌なんだもん」
『私が読んだのはね?私達の為何だと思うの。きっと美雪はあこが、私が読むのを願ってる。だから、お願い。読んであげて。大切な大切な幼なじみ兼親友からの最後のお願い何だよ?叶えてあげようよ!』
名雪がこんなにお願いするのは初めてだ。
「…分かった。そうだよね。私、読むよ!大好きな美雪の為に!」
『良かった!あこ。もうすぐ来ても良い頃だから、またね!』
プチ!ブーブーブーブー