私達は最後の言葉の時、涙が枯れるくらい泣いた。
私達では無く、ここに居る全員が美雪を思って、泣いている。
例えここに居る人が美雪の事を知らずとも、泣いてくれてる。
美雪は皆に愛されてるんだよ。 
一人じゃない。私達も、ここに居る全員。
そして世界中の人、たっくさん居る。
その中でたった一人の矢島美雪っていう女の子が亡くなった。
18歳という若さで亡くなったのだと思うと、心が痛む。
私と名雪は美雪が釜戸に入れられるところまでずっと一緒にいた。
美雪は怒りで満ちていた顔のまま燃やされていく。
待ち時間私達二人は抱き合い泣いた。
美雪の事で泣いたのはこれで何回目だろうか。
骨になったか見れる画面が骨になったという意味の文字で示された。
4時間は待っただろうか。
私達は骨を箸で箱に移した。ちゃんと二人で箸を持って。
運ぶ時に生前三人で決めた言葉を言った。
「私達はずっと一緒!心の中で繋がってるから!AMN!あこ!名雪!」
もちろんそのあと美雪!と入るが、亡くなったから入らない。
しかし私達二人だけに聞こえたのだ、美雪の声で「美雪!」と言ったのを。