拓Side
俺には幼なじみが居た。あこという名前で、通称あっちゃんだ。
しかしその子は引っ越してしまった。
夜、たまたま引き出しから出てきた、あこからの手紙を見つけた。そして夜、あこに関する夢を見た。

『たっくん。あっちゃんね?お引越しするの。』
寂しさが溢れ出ている表情であこは言った。

『そーなの?でもまた会えるよね?』
俺は気づいていた。数日前から様子が変なのが。

『…うん!絶対また会えるよ!』

でも、会えなかった。
分かってたよ。俺だって会えないって。
でもまた会えるって信じてるから。
あこ。母さんからこの高校に居るとのこと!
どこにいるんだ。あこ。出てこいよ。