「って事でこれで入院生活も終わり!今までのはあこの夢なのよ。交通事故でね。それで今目を覚ますって感じね。」
「だからさっきから眠いんだぁ。ファー。」
「でもね、みこや麗夜、かなとくんの事は全部夢じゃなくて現実に起こってるの。みこちゃんの妊婦も結婚も。ほら。眠いんでしょ?お休みなさい。あこ。ほら。皆もお別れいって。」
「あこ。今まで夢の中でありがとうな。みこも俺も夢の中でも目を覚ました後の世界も、幸せだから。次に会うときはすぐなんだ。だからその時までここでじっくり待ってる。その時には赤ちゃんも生まれる頃だしな。じゃあな。ありがと。」
かなとくん…。私こそ。
「お姉ちゃん!今まで夢の中でありがと!あたしね?夢の中でお姉ちゃんと過ごせるなんて夢のようだって思ってた。でもそんな楽しい夢ももう終わり。お姉ちゃんは、戻らなくちゃ行けない。目を覚ましたらそこには、楽しい生活が待ってるから!じゃあね!お姉ちゃん!」
みこ!ありがと。大好き!
「あこちゃん。これはちょっとした気休めに見た劇だと目を覚ましたら思ってもらいたいな。俺は夢の中では初めてあってお別れだけど、目を覚ましたときは俺らが待ってる!そして…あこ達のほんとの母さんも!俺はあこに恋してた。でもそんな楽しい同居も終わり!お前は幸せになるんだ!じゃあな。あこ。」
皆…ありがと。バイバイ!
「あこ!(お姉ちゃん!)(あこちゃん!)また会おうね!さようなら!」 
三人は手を振りながら涙を流して居た。
そして私も。
私は…目を徐々に閉じて真っ暗な世界になったとき…声が聞こえた。