「ごめんなさいね。急に。あこちゃんもびっくりしたでしょ?」
「は、はい…。正直混乱しています」
「そうだよね。てか敬語じゃなくて良いよ~。お母さん何だから。」
「うん!てか私のお母さんは?」
「あこちゃんの今のお母さんは私の親友なの。でも看護師さんに取り違えられたの。あなたたちが。それで今回の件で元のお母さんの元にいかせてあげようって話になって。この状況」
「そうなんだ。あ!着いたよ!」
ガラガラ!
「ただいま~!」
「お姉ちゃん!お帰り~!その後ろの人誰?」
「あ~。私達のほんとのお母さん!叶愛子っていうんだって。」
「へー。こんにちは!みこです!」
「みこちゃんにも聞いてほしいの。あなたのお母さんとは親友なの。看護師さんに取り違えられたの。あなたたちが。それで元のお母さんのもとに戻してあげようって事で、この状況。」
沈黙ご出来た。その沈黙を破ったのはお母さんだった。
「急でびっくりしたでしょ?私も最近ほんとの子供が居るって聞いたの。」
「最初は信じられなかったわ。嘘でしょ?じゃあこの子は誰の子?って」
「でも…当時の看護師さんに聞いたらほんとで。ショックだった。」
「そうですよね…。今まで大切に育てて来たのは違う人の子なんですもんね。あたしもあこのお母さんがほんとのお母さんだって聞いて、困惑したのを今でも覚えてるもの」
「え?じゃあ今回でみこちゃんは計三人目のお母さんが出来たことになるわね。」