新しく主治医が変わった。橘美嘉先生だ。
私は美嘉先生について行くだけで何があるかは知らない。
ついて行ってる間色々な妄想が繰り広げられた。
新たな病気とか、みこについてとか、はたまた麗夜君の事とか。
それとも転院とか、アメリカへ行くことになったとか。
お母さんに何か会ったのかとか。
「着いたわよ。」
着いたのは対談室。そこには知らないお姉さんが座っていた。
「とりあえず座って。何か飲む?」
「カフェラテで。」そのお姉さんは大人っぽい物を美嘉先生にたのんだ。
「私は…ミルクティーで。ガムシロップとミルク多めで。」
先生は店員さんに頼んだ。
「叶愛子ちゃん。この子があなたの子供のあこ。あこの下にはみこも居るの。その子もあなたの子供よ。ほら、あこちゃん。ご挨拶を。」とあこっていうんだ。
私は何が何だか分からないまま先生に言われるがままに挨拶をした。
「は、始めまして!わ、私は!田中あこです!妹はみこって言います!よ、よろしくお願いします!」
「ふふ。可愛い子。私は田中叶愛子。あなたの実の親よ。あの。美嘉先生。みこは?」
「あこちゃんの病室にいるわ。あこは脳腫瘍なの。みこはバリバリ元気なんだけどね。あ、病室にいく?あこちゃん、案内してあげて。」
そういって先生はさっていった。