あの空を越えて逢いにいく。

「あー涼しくなってきた」



逢坂くんはコップをサイドテーブルに置くと
ソファに深くもたれかかる。



私は背もたれには触れず
ソファの端っこに姿勢よくピンと座る。







「なぁ、もっとこっち来たら?」

「え?なんでですか?」

「だってそこじゃ手ぇ届かねーし‥‥」





そう言って、
私にもっと近くに来いと言わんばかりに
自分の隣をポンポンする。


 
だけど‥‥

ご両親もいない二人きりの家で
あんまり近付きすぎるのはどうなのかな?


それにやっぱり恥ずかしいし‥‥




「む、無理です‥‥」

「は?なんで?」

「だって‥‥」





手が触れるのだってまだ本当は慣れてない。

触れ合うたびにドキドキしてしまうのに。


ソファで隣に座るって、密着度も高そう。





「お、逢坂くんにとっては女の子と触れ合うなんて慣れっこかもしれないけど‥‥私はそういうの慣れてないです」


「は?」