「逢坂くん?今から体育館で先生方のお話が‥」
「・・・・・」
「あのっ逢坂くん‥?」
体育館に向かう生徒の波に逆らいながら
その隙間をぬうように
渡り廊下を早歩きする逢坂くんと私。
何度呼んでもなにも答えてくれない。
これって今から
サボるってことなのかな??
16年間、サボリなど一度もしたことない。
無言で強引に歩き続ける逢坂くんの背中を見て、不安になる。
校舎まで戻ってくると生徒はいなくなり
ガランとしていた。
無人の廊下に足音が響く。
どこもかしこも空っぽの教室。
ガラッ
逢坂くんは自分の教室に入り席まで来ると
ようやくつかんでいた私の腕をほどく。
「‥‥逢坂くん?」
「・・・・・」
逢坂くんはそのままガタッと椅子に座ると私を無視して机に突っ伏す。
今まで逢坂くんに怒られても、こんな風に無視されたことはなかったから、どうして良いのか分からない。
「あの‥‥何か怒ってるんですか?」
「・・・・・」
「逢坂くん‥‥何か言ってくれないと分からないです‥‥」
逢坂くんは少し顔をあげると
ちらりとこっちを見る。
「お前‥‥さっきの愛想笑い何?」
「え?」
「嫌ならヘラヘラしてねーで、本気で拒否れよ」
「・・・・・」
愛想笑いって‥‥
体育館の入口のところで
男子達に囲まれていた時のことかな??
「あの、あれは愛想笑いというか‥‥私、変わろうって思って‥‥向き合わないとって‥‥逃げちゃダメだって思って」
「何それ?つまりアイツらと仲良くしようとでも思ったってこと?」
「仲良く‥‥というか‥‥はい」
「それ、なんか違うくね?」
逢坂くんに怒られて、耳が赤くなる。
私のしたことは間違いなのかな?
もう分からないよ。
「・・・・・」
「あのっ逢坂くん‥?」
体育館に向かう生徒の波に逆らいながら
その隙間をぬうように
渡り廊下を早歩きする逢坂くんと私。
何度呼んでもなにも答えてくれない。
これって今から
サボるってことなのかな??
16年間、サボリなど一度もしたことない。
無言で強引に歩き続ける逢坂くんの背中を見て、不安になる。
校舎まで戻ってくると生徒はいなくなり
ガランとしていた。
無人の廊下に足音が響く。
どこもかしこも空っぽの教室。
ガラッ
逢坂くんは自分の教室に入り席まで来ると
ようやくつかんでいた私の腕をほどく。
「‥‥逢坂くん?」
「・・・・・」
逢坂くんはそのままガタッと椅子に座ると私を無視して机に突っ伏す。
今まで逢坂くんに怒られても、こんな風に無視されたことはなかったから、どうして良いのか分からない。
「あの‥‥何か怒ってるんですか?」
「・・・・・」
「逢坂くん‥‥何か言ってくれないと分からないです‥‥」
逢坂くんは少し顔をあげると
ちらりとこっちを見る。
「お前‥‥さっきの愛想笑い何?」
「え?」
「嫌ならヘラヘラしてねーで、本気で拒否れよ」
「・・・・・」
愛想笑いって‥‥
体育館の入口のところで
男子達に囲まれていた時のことかな??
「あの、あれは愛想笑いというか‥‥私、変わろうって思って‥‥向き合わないとって‥‥逃げちゃダメだって思って」
「何それ?つまりアイツらと仲良くしようとでも思ったってこと?」
「仲良く‥‥というか‥‥はい」
「それ、なんか違うくね?」
逢坂くんに怒られて、耳が赤くなる。
私のしたことは間違いなのかな?
もう分からないよ。
