「マジ、です」 肯定し、頷いた直後。 「う、わ……やばい」 彼は顔を真っ赤にし、すぐに両手で覆い隠す。 そして、隙間から囁くように「すげ……嬉しい」と声にした。 2人しかいない夜の裏庭。 奇跡のような確率で、私たちは互いの想いを繋げた。 けれど、それが精一杯。 この夜を越えても 掟がある以上 私たちの関係は、友達の枠を 越えられないままだ──