心の中で問いかけても、当然答えは出ない。

その答えは、二ノ宮しかわからないのだから。

それならば、彼に聞くしかない。

明日……そう、明日、会う約束をした。

こんなことになっても二ノ宮は来るのかな。

もし、来たら。

そこまで考えて、私は深く息を吸い込み、覚悟を決めるように息をゆっくりと吐き出した。

彼がもしも待ち合わせ場所に来た時は、勇気を出して聞いてみよう。

キスをした、その理由を。

例えばそれが、彼に好きな人がいることを思い知らされることになろうとも。

せめて、今まで通りの友達関係に戻れるように。

唇をひき結び、布団へと潜り込む。

すぐに眠れそうにはなかったけれど、私はひたすら瞼を閉じ続けた。

私たちの関係が悪くならないことを祈りながら。