まさかな…
心の中で動揺しながらもそんなことは無い。
そう考えた。

だが、現実は優しくない。

「今朝、8時交差点で人と車の交通事故がおきました。
被害者は----‐----」

え?嘘だろ??
こんなの笑えないじゃんか。

一瞬時が止まったように思えた。
手も止まる。
それは、

「被害者の〇〇〇さんは-------」

彼の名前が出されていたからだ。
俺はそのニュースを聞いて絶望する。
彼が事故?

「未だ、意識不明の重体です。
容疑者の〇〇〇さんは飲酒運転をしていたと思われますが、未だ否定しています。」

ニュースキャスターが真剣な顔付きでズラズラと文章を言っていく。
そして明るいニュースに入っていく。
俺はベッドの上に放り投げた携帯をとる。
そして急いでクラスメートや知り合いにメールする。
だが、誰も出ない。
「こんな時に!!」
そう思いながら急いで着替え、そいつらの家に行く。