ある朝メールの着信音で目が覚めた。
時計を見るともう12時を過ぎていた。
携帯を見ると何件かのメールが入っていた。
「せっかくの休みになんだよ」と思いながらもメールを見る。
そこには…
『ねぇ、お前の友達事故にあったらしいけど…』
『大丈夫か?』
というメッセージが数多くよせられている。
未だにメールは鳴り止まない。
俺はその一つ一つに、目を通していく。
訳が分からない。
慎重な彼に限って事故?
有り得ない。
あいつが事故に遭うわけない。
そう思った。
「どうせ嘘だろ?」と送っておく。
本当に信じたくなかったのだ。
俺は起き上がっり鳴り止まない携帯をベッドの上に放り投げる。
そしてもう昼だが朝食を用意する。
今日はトーストだ。
マーガリンを塗って食べる。
母親も父親も朝早いため先に出て言ってしまう。
朝食くらい用意してくれればいいのに。
なんて心の中で呟く。
静かな部屋は寂しいためテレビをつけた。
すると、丁度ニュース番組がやっていた。
やっていた放送は…
【速報】交差点で人と車の接触事故
という放送だった。