察しられて、明後日は来なくてもいいと言われたらどうする。
やっと課長の懐に飛び込めたようだったのに、それすらも無くなってしまうの?
そんなの嫌だ。
やっと課長の目に映ったのにーーー。
「……紺野君のバカ。どうしてあんなに口が軽いの……」
うっかり喋ってしまったことを棚に上げて思った。
昼休みは中庭で時間を潰し、午後の始業時間ギリになって庶務課の中に入っていった。
何も言わずに伏し目がちで仕事を始める私の雰囲気を感じ取り、杏梨ちゃんも他の女子も何も聞いてこない。
勿論、課長も無言のまま。
その沈黙が怖くて、気もそぞろに仕事を続けた。
就業時間が過ぎても私のデスクには仕事が残っていた。
注意力散漫で仕事をしてたからか、予定通りに進まなかったのだ。
「葉月、お先に」
杏梨ちゃんに声をかけられ、お疲れ様…と目も見ずに答えた。
彼女は何か言いたげにしてたけど、何も聞かずに出て行った。
その気配を感じながらパソコンキーを打ってると、上座にいる人の椅子が引かれる音がしてギクリとして指を止めた。
「横山さん」
やっと課長の懐に飛び込めたようだったのに、それすらも無くなってしまうの?
そんなの嫌だ。
やっと課長の目に映ったのにーーー。
「……紺野君のバカ。どうしてあんなに口が軽いの……」
うっかり喋ってしまったことを棚に上げて思った。
昼休みは中庭で時間を潰し、午後の始業時間ギリになって庶務課の中に入っていった。
何も言わずに伏し目がちで仕事を始める私の雰囲気を感じ取り、杏梨ちゃんも他の女子も何も聞いてこない。
勿論、課長も無言のまま。
その沈黙が怖くて、気もそぞろに仕事を続けた。
就業時間が過ぎても私のデスクには仕事が残っていた。
注意力散漫で仕事をしてたからか、予定通りに進まなかったのだ。
「葉月、お先に」
杏梨ちゃんに声をかけられ、お疲れ様…と目も見ずに答えた。
彼女は何か言いたげにしてたけど、何も聞かずに出て行った。
その気配を感じながらパソコンキーを打ってると、上座にいる人の椅子が引かれる音がしてギクリとして指を止めた。
「横山さん」

