私が答えないから課長は勝手にそうだよな…と判断してる。
私がここで教えますと言わなかったら、課長はまた別の誰かを頼るのだろう。
(イヤだ。そんなの…)
課長の家に行くのもキッチンに立って教えるのも私がいい。
だって、課長が最初に頼ってくれたの私だったし。
「いいですよ。課長のお宅に伺ってレクチャーします」
極めて冷静な顔つきでそう言った。
課長はまたしても大袈裟に安堵して、本当に助かるっ!とお礼を言った。
「いえ、そんなこと…」
お礼を言いたいのは課長ではなくて私。
一生分の幸運でも使ってる様な気がする。
「それじゃあ明日でも明後日でもいいけど、どっちがいい?」
気の早い課長に聞かれ、日曜日の午後に伺います…と応じた。
土曜日は作り置きのおかずを作るようにしてる。
それらを翌日に持って行けるよう、少し多めに作ろうと考えた。
話が決まったところで部署の人達がやって来て、私もそそくさとデスクに戻る。
浮き足たって仕方ないと思いながら午前中の仕事をこなして社食に向かうと、ランチトレーを手にした紺野君とバッタリ出会った。
私がここで教えますと言わなかったら、課長はまた別の誰かを頼るのだろう。
(イヤだ。そんなの…)
課長の家に行くのもキッチンに立って教えるのも私がいい。
だって、課長が最初に頼ってくれたの私だったし。
「いいですよ。課長のお宅に伺ってレクチャーします」
極めて冷静な顔つきでそう言った。
課長はまたしても大袈裟に安堵して、本当に助かるっ!とお礼を言った。
「いえ、そんなこと…」
お礼を言いたいのは課長ではなくて私。
一生分の幸運でも使ってる様な気がする。
「それじゃあ明日でも明後日でもいいけど、どっちがいい?」
気の早い課長に聞かれ、日曜日の午後に伺います…と応じた。
土曜日は作り置きのおかずを作るようにしてる。
それらを翌日に持って行けるよう、少し多めに作ろうと考えた。
話が決まったところで部署の人達がやって来て、私もそそくさとデスクに戻る。
浮き足たって仕方ないと思いながら午前中の仕事をこなして社食に向かうと、ランチトレーを手にした紺野君とバッタリ出会った。

