庶務課に戻ると杏梨ちゃんが、何処でお昼ご飯を食べたの?と聞いてきた。
「あ…ちょっと用事があって会議室で」
誘われてたんだ…と思い出し嘘を吐いた。誤魔化すついでに親睦会の夜のことを訊ねてみた。
「……紺野君とは話さなかったの?」
聞かないと何も言ってくれない杏梨ちゃんに問うと、「ごめ〜ん」と謝りながら照れた。
「実は紺野君よりもイケてる人がいてね。その人とばっか喋ってたの」
それは紺野君と同じ営業部の人だと言う。
杏梨ちゃんが席に着いたら紺野君は少しムッとしていて、話し難かったんだ…と教えられた。
「彼、葉月と話したかったのかな。他の女子ともあんまり会話弾んでなかったみたいだし」
二人って、いい仲なの?と言いだすから驚く。
「違うよ。ただの同期」
そう言っても紺野君の態度が変だったから疑われた。
困るんだけど…と思いながら、彼に断りを入れるなら少しでも早くにしようと思った。
翌日、用事を作って営業部へ行ってみると、紺野君は出張でいなくて、帰ってくるのは金曜日とホワイトボードに書かれてある。
「あ…ちょっと用事があって会議室で」
誘われてたんだ…と思い出し嘘を吐いた。誤魔化すついでに親睦会の夜のことを訊ねてみた。
「……紺野君とは話さなかったの?」
聞かないと何も言ってくれない杏梨ちゃんに問うと、「ごめ〜ん」と謝りながら照れた。
「実は紺野君よりもイケてる人がいてね。その人とばっか喋ってたの」
それは紺野君と同じ営業部の人だと言う。
杏梨ちゃんが席に着いたら紺野君は少しムッとしていて、話し難かったんだ…と教えられた。
「彼、葉月と話したかったのかな。他の女子ともあんまり会話弾んでなかったみたいだし」
二人って、いい仲なの?と言いだすから驚く。
「違うよ。ただの同期」
そう言っても紺野君の態度が変だったから疑われた。
困るんだけど…と思いながら、彼に断りを入れるなら少しでも早くにしようと思った。
翌日、用事を作って営業部へ行ってみると、紺野君は出張でいなくて、帰ってくるのは金曜日とホワイトボードに書かれてある。

