唇を噛んで目線を上げた。
二人の男性に見られてて、ぐっと息が詰まった。
「課長、横山のことどう思ってるんすか?」
いきなり言い放たれた言葉に自分も課長も怯んだ。
紺野君は私から彼に目線を移して、真っ直ぐと向かい合わせて告白した。
「こいつは俺が言い寄ってもバカみたいに野村課長のことだけを思って、不毛な片思いを続けようとしてるんです。
俺はそんな恋なんてするなと言ったけど、逆にそれが叶えばいいなとも思う。
好きな女を奪うだけが恋じゃないと思うから。好きだからこそ、徹底して相手を想い続けるのもいいと思ってます。
だけど、課長にその気がなくて、彼女を振り回すだけになるのならやめて下さい。
きちんと横山をフって、もう一度俺にチャンスを譲って下さい」
「紺野君……」
どうして突然そんなことを言い出すの。
ほら見てよ。課長が答えに詰まってるじゃないの。
私はこの間の夜に課長にフラれたの。
もう恋はしないと聞かされてる。
なのに、もう一度同じ言葉なんて聞きたくもないよ……。
目を向けると、課長は言葉を選ぶかのように口を噤んだ。
もうこれ以上その姿を見たくないーー。
二人の男性に見られてて、ぐっと息が詰まった。
「課長、横山のことどう思ってるんすか?」
いきなり言い放たれた言葉に自分も課長も怯んだ。
紺野君は私から彼に目線を移して、真っ直ぐと向かい合わせて告白した。
「こいつは俺が言い寄ってもバカみたいに野村課長のことだけを思って、不毛な片思いを続けようとしてるんです。
俺はそんな恋なんてするなと言ったけど、逆にそれが叶えばいいなとも思う。
好きな女を奪うだけが恋じゃないと思うから。好きだからこそ、徹底して相手を想い続けるのもいいと思ってます。
だけど、課長にその気がなくて、彼女を振り回すだけになるのならやめて下さい。
きちんと横山をフって、もう一度俺にチャンスを譲って下さい」
「紺野君……」
どうして突然そんなことを言い出すの。
ほら見てよ。課長が答えに詰まってるじゃないの。
私はこの間の夜に課長にフラれたの。
もう恋はしないと聞かされてる。
なのに、もう一度同じ言葉なんて聞きたくもないよ……。
目を向けると、課長は言葉を選ぶかのように口を噤んだ。
もうこれ以上その姿を見たくないーー。

