だから、これからも好きでいると思う。紺野君には悪いけど、多分その気持ちはずっと変わらないから…」
紺野君の好意は嬉しい。
前は一緒に働いてたから、やっぱり傷付けたくもない。
だけど、友達以上にはやっぱり思えない。
いい所もいっぱい知ってるけどそれだけでおしまい。
でも、課長のことは全てを知りたい。
悪い所も出来ないことも全部を引っくるめて、好きを深めていきたい。
真央ちゃんも一緒に、課長を丸ごと包みたいのだ……。
紺野君は真面目そうな顔のままで私の話を聞いてくれた。
お喋りな彼が、終始無言でいるのが不思議なくらいに。
分かってくれたのかな…と窺うように彼を見つめると、その目線から顔を逸らし、背中を向けた紺野君がボソリと言った。
「誰なんだよ。そいつ。俺の知ってる奴なのか」
それを聞いてどうするつもりだろう。
もしかして殴りに行く…とかはないよね。
「教える必要はないと思うけど」
「あるだろ。俺はそいつのおかげで横山にフラれるんだぞ。名前くらい聞いたってバチ当たんねえと思うけど?
紺野君の好意は嬉しい。
前は一緒に働いてたから、やっぱり傷付けたくもない。
だけど、友達以上にはやっぱり思えない。
いい所もいっぱい知ってるけどそれだけでおしまい。
でも、課長のことは全てを知りたい。
悪い所も出来ないことも全部を引っくるめて、好きを深めていきたい。
真央ちゃんも一緒に、課長を丸ごと包みたいのだ……。
紺野君は真面目そうな顔のままで私の話を聞いてくれた。
お喋りな彼が、終始無言でいるのが不思議なくらいに。
分かってくれたのかな…と窺うように彼を見つめると、その目線から顔を逸らし、背中を向けた紺野君がボソリと言った。
「誰なんだよ。そいつ。俺の知ってる奴なのか」
それを聞いてどうするつもりだろう。
もしかして殴りに行く…とかはないよね。
「教える必要はないと思うけど」
「あるだろ。俺はそいつのおかげで横山にフラれるんだぞ。名前くらい聞いたってバチ当たんねえと思うけど?

