それでも自分が彼を好きだから片思いをしてただけ。
なのに、それが辛いようなことを言ってしまうなんて。


辛くて当たり前なのに、どうして紺野君に甘えたくなったの……。

思いなんて変えれないのに何故。好きだって気持ちは曲がらないのに……。



ぎゅっと拳を作って額に押し付ける様な体勢を取った。



(バカなことをしたーーー)


そう思うと悔しくて、ぎゅっと両手に力が籠る。

薄っすらと汗ばんでくるのを感じて、そのまま暫く目を閉じて反省したーーー。