まるで折り紙をしてるような感覚なんだろう。
子供というのは無邪気でいいものだ。
フライパンに油を引いて焼き方も教えた。
間で差すのは水じゃなくてお湯にして下さいと頼んだ。
「羽根つきとかも作れる?」
「はい、差し湯の中に小麦粉を少し混ぜれば出来ますよ。……あ、でも、課長は初心者だから今回は止めておいた方がベターですね」
下手に難易度を上げて失敗されたら困ると思った。
課長は意外にもすんなり、了解と言って諦めてくれた。
三人で焼き上がったギョーザを試食する。
具材にしっかり味を付けてるからタレはなくても食べれる。
「おいしー!」
頬っぺたを両手で包んで喜ぶ真央ちゃん。
課長の顔も幸せそうだ。
「……あ、そう言えば、どうして呼び方がパパじゃないんですか?」
最初から不思議だなとは思ってた。
課長に窘められても真央ちゃんはずっと「ひろ」と呼んでるから。
「あー、それは…」
「ユリコさんが『ひろ』って呼ぶから」
横から課長の言葉を奪って真央ちゃんが返事をする。
ユリコさん?…と首を傾げながら、亡くなった奥さんではないなと思った。
子供というのは無邪気でいいものだ。
フライパンに油を引いて焼き方も教えた。
間で差すのは水じゃなくてお湯にして下さいと頼んだ。
「羽根つきとかも作れる?」
「はい、差し湯の中に小麦粉を少し混ぜれば出来ますよ。……あ、でも、課長は初心者だから今回は止めておいた方がベターですね」
下手に難易度を上げて失敗されたら困ると思った。
課長は意外にもすんなり、了解と言って諦めてくれた。
三人で焼き上がったギョーザを試食する。
具材にしっかり味を付けてるからタレはなくても食べれる。
「おいしー!」
頬っぺたを両手で包んで喜ぶ真央ちゃん。
課長の顔も幸せそうだ。
「……あ、そう言えば、どうして呼び方がパパじゃないんですか?」
最初から不思議だなとは思ってた。
課長に窘められても真央ちゃんはずっと「ひろ」と呼んでるから。
「あー、それは…」
「ユリコさんが『ひろ』って呼ぶから」
横から課長の言葉を奪って真央ちゃんが返事をする。
ユリコさん?…と首を傾げながら、亡くなった奥さんではないなと思った。

