「味も中身も子供向けじゃないんですけど…」
いつも子供向けのお弁当を食べてる課長に…と思って作った。大人の口に合うように、少し味付けが濃くて辛め。
課長はタッパーを見たまま固まってる。
受け取って貰えないのかな…と少し後悔をし始めた。
「…ありがとう。頂くよ」
躊躇ってた課長がそう言って手を伸ばしてくる。
気持ちはあっという間に軽くなって、はい!と言いながら手渡した。
しかし、私の顔を凝視するような子供の目線に気づき、ギクッとなりながら浮かれた声に聞こえてなかっただろうかとビクつく。
「いいなー、ひろばっかり」
自分専用のお土産がなくて残念だと思ったみたい。
それもちゃんと考えて来てるけど。
自分達用のエプロンを身に付けて調理開始。
課長と真央ちゃんはお揃いのブルーのエプロンで、私はそれを見てると羨ましくて堪らない。
ブルーのストライプ生地が清潔そう。
誰かの手作りっぽい雰囲気がする。
「それじゃあ先ず、キャベツを粗く刻みます」
ざく切りを教え、向きを変えて包丁の刃を上から下に移動させながら横にも刃を入れる方法をして見せた。
いつも子供向けのお弁当を食べてる課長に…と思って作った。大人の口に合うように、少し味付けが濃くて辛め。
課長はタッパーを見たまま固まってる。
受け取って貰えないのかな…と少し後悔をし始めた。
「…ありがとう。頂くよ」
躊躇ってた課長がそう言って手を伸ばしてくる。
気持ちはあっという間に軽くなって、はい!と言いながら手渡した。
しかし、私の顔を凝視するような子供の目線に気づき、ギクッとなりながら浮かれた声に聞こえてなかっただろうかとビクつく。
「いいなー、ひろばっかり」
自分専用のお土産がなくて残念だと思ったみたい。
それもちゃんと考えて来てるけど。
自分達用のエプロンを身に付けて調理開始。
課長と真央ちゃんはお揃いのブルーのエプロンで、私はそれを見てると羨ましくて堪らない。
ブルーのストライプ生地が清潔そう。
誰かの手作りっぽい雰囲気がする。
「それじゃあ先ず、キャベツを粗く刻みます」
ざく切りを教え、向きを変えて包丁の刃を上から下に移動させながら横にも刃を入れる方法をして見せた。

