気まずそうな顔つきで食べているけど、残したのを見たこともない。


課長はやっぱり奥さん一筋なんだな…と思いながら、そんな課長もやっぱり好きだと思う日々。


こんな気持ちにまさか自分がなるなんて思わなかった。

既に人のものになってる人を想うなんて、自分はどうかしてる。

誰にも話せない思いを胸にオフィスへ来て、課長と言葉を交わすことにだけ、神経が敏感になってる。


彼の目に私が映ることなんてないのに諦めきれない。

何がしかの形でいいから、彼の目に映れるようになりたい。


……そう思っても変化のない毎日を過ごしながら、私の思いはずっと一方通行のままで進んでいた………。