周囲はたくさんのお見合いを持ってきた

医者も含めたたくさんの人に会った

そのうちの誰とも
お付き合いすることはなかった

肩書きに好意を持つほど
心は簡単にできていないようだった

私は まだ
別れた理由をみつけられないでいた

心だけが時をとめていた


そして
主人と出会った

私は過去を打ちあけようとしたが
主人は
「今の私でいい」
とだけ言った

主人との結婚が決まった

周囲は 私が結婚するということに
驚いたようだったが

皆祝福してくれた

私は
やっと
彼と関わったすべてを 処分した

それは 私と結婚するという
主人のためだった

彼と別れたのは昨日のようで
ずいぶん昔のことなのだ