「だからとにかく、私は神田くんが大好きっていうのは事実だよっ!」
どやっ!なんて効果音が聞こえるようなキメ顔をしーちゃんに向ける。
まあどうせしーちゃんは呆れる以外の反応を表してくれないんだろうなぁ、
と、大好きな親友のことしか考えていなかったその時
「うるさい」
「神田くんっ!」
すやすや眠るいつもより少し可愛げがあったお顔は、いつもより少し険しくなっていた。
もしかして…私の愛の告白聞かれちゃってた!?
きゃーー恥ずかしい!
「神田くん、今の聞いてた?」
「…」
「ねえねえ、どう思った!」
「…」
「ちょっとは私のこと気になった?」
「…」
今日も完璧スルーに徹している神田くんはもはや尊敬だ。
私なんて黙っていられなさすぎて困ってるのに。
…私と神田くんって足して割ったら丁度いいのでは?
ということはむしろ、性格の相性良かったりとか、しちゃうのでは!?

