隣の席に座っている神田くんは、机に突っ伏して寝始めてしまった。
うん…。
今日も超絶可愛いが健在だね!?
左に顔を向けて寝るクセがある神田くん。
左隣の席の私にはそんな無防備な寝顔が見えちゃってるんですよ。
「うううううう…ざわりだいぃぃ〜」
しーちゃんをぶんぶん左右に揺らしてそう漏らした私は、今度の言葉は口に出したことを自覚している。
でも、神田くんは寝ているから、口に出しておっけーなのだ。
「はおは、…本当に神田のことがすきなの?」
「え?…しーちゃんなにを言ってるの?」
唐突に、私の神田くんへの熱い思いを否定し出したしーちゃんに、ジト目を向けた私。
神田くんを好きじゃなかったとしたら、今までの私は一体なんだったんだろう。
いつだって神田くん一色なのに。
私の脳内。
それは、しーちゃんが一番わかってくれてるはずだったのに、どうしちゃったの?

