「で?光璃はなんでそうなったの」
朝からげっそりした私をみて結梨奈は呆れた声を出した。
「簡単に言うと、親がアメリカ言って私が独り暮らしをするところにかなめあおい?がいた」
「なにそれ、なんかのマンガ?」
「現、実、で、す、!!残念ながら!」
「まぁ光璃イケメン嫌いだからねー」
「嫌いなんじゃなくて苦手なんですー」
「それを世の中では嫌いって言うんですー」
「言いませんー」
その時。
きゃあああああああああっと凄い悲鳴に教室が揺れた。
男子は耳を塞ぎつつまたか、という顔をし、女子の殆どは悲鳴をあげた。
それ以外の女子は迷惑そうに眉を顰めるんだけど。
そして私も後者だったんだけど…
「光璃、弁当。忘れてたよ」
なんていうイケメン。
それを見た女子がほっとくはずも無く…
「なに!なんなの!」
「てか、倉科さんって普通じゃない?」
「いうほど可愛くないっていうかー?」
そう言って、ぎゃはははっと下品に笑う彼女に要くんはギロっと睨みつけた。
「ひぃっ」
「次、光璃の悪口言ったらその口縫い付けるから。」
ちょいちょい、いつもの気だるげ眠たそうな王子はどこへ行った?
てか、なに、要くんは私の保護者ですか
え、なに。
え?
もう…わけわかんない…