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「ねぇ、」
「ん、」
目の下に濃いクマのできたかなめくんを見ながら疑問に思ったこと。
それは、
「ねぇ、寝てないの?」
「ふ、」
困ったようにふ、と笑ったかなめくん。
「夜寝ないからお昼眠くなるんじゃない?」
「そうだね」
「まぁいいや、行ってきます」
「おう、」
なんとなくら真っ向からではないけどこれ以上踏み込むなって言われてるみたいで、寂しかった。
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「おはよう光璃」
「おはよ、結梨奈(ゆりな)!」
私が何故か寝室で寝ていたあの後、
私とかなめくんは膝を突き合わせて同居上のルールを決めていた。
そのうちの一つに、親しい人にしか言わないこと。もちろんその人にも口止めはすること。
だったはずなんだけど…
「ねぇ、光璃。
あの、要くんと同棲してるってまじ?」
なんで知ってるんですかね…!!
「同棲なわけないでしょう?」
このやり取りも今日来て何回したことだろう。
「ねぇ光璃かなめ…」
「ないから!」
もう女子から「かなめくん」という単語が聞こえてくる前に否定する技を身につけた。