一種のマスコミ。
「ちょっと、倉科さん!聞いてる!?」
「うん、聞いてるよ、今日の朝ごはんは何かって話だよね」
「聞いてないじゃない!!!」
あー、もう。うるさ。
「うるさい」
思ったことが口に出たのか、はたまた誰かが言ったのか。
確かに聞こえた''うるさい''
隣の席からだった。
「羽野くん…!!!」
その''うるさい''の声は、困ってたように見えた私の助けたように聞こえたらしく…
「2人はやっぱり付き合ってたの?」
「倉科やっぱりビッチ?」
「えー?要くんも誑(たぶら)かして羽野くんも誑かしたの〜?」
あーあーあーあー!
うるさいうるさい!
ちがうって言ったでしょーが!
この雌蜂マスコミ達は…っ!
すると、隣からまた火種が。
「俺ら、付き合ってねーよ。
だって俺、彼女いるし。」
え!?!?!?
キャーーーーーーーッ
雌蜂たちの叫び声に負けないくらい、大きな声で叫んだ。